おたくのひとりごと

舞台俳優、ワンピが好きなバンギャのゆるいブログです。

茶の間のはなし

茶の間と聞くと、どんなイメージがあるだろう。

憎い!消えろ!って人が多いのが今の世の中なんだろうなって勝手に思ってます。

たしかに「公演には行け(か)ないけど続編は待ってる~~」とか「公演には行け(か)ないけど応援してます!」とか言う茶の間はふざけんなと思う。アホかって思う。

声のでかい茶の間は嫌いだけど、茶の間でいようが遠征しようがは個人の勝手だと思ってるので「茶の間全員公演来いよばか!」とかそんなことは思わない。

特に今は2.5が乱立して色んな作品が多くある。

2.5はそもそも「メディアミックス」の一つだ。アニメや漫画が舞台化されるとそのキャストのファンはもちろんだが原作ファンも流れてくるのは当たり前だと思う。

舞台のチケットって、舞台に縁のない人からしたら結構躊躇する額だと思う。そこで「観に行ってみよう」と思わせるのはそんなに簡単なことではないと思ってる。

だからこそ劇場に行くよりも手軽な配信だったりライビュが大繁盛する。

もちろん、今まで映像でしか舞台を観たことがないって人は「うわ~~~~~~めちゃくちゃ損してる!!!!!舞台は!!!生で観るのが!!!一番なのに!!!さらに言えば回を重ねるごとにまた味わいが違うのに!!!舞台の一番の醍醐味をわからず舞台が好きだなんて!!!!それで本当に舞台が好きとか言えるのか?????」と思う。

だからこそ「舞台観にいきたいけど劇場まで行く金を払うほどか…?」と迷っている人に対してのライビュがあり、キャストはその人たちに劇場まで足を運んで貰えるように「是非劇場にも来てください」と声掛けをするのではないだろうか。

だから「キャストにそんなこと言わせる茶の間最低滅びろ」みたいなのは、ちょっとピリピリしすぎじゃないか?と思うわけだ。

何度も言うがライビュで満足しているような茶の間が推しくんの舞台がすき~とか言ってるのは何言ってんだお前ってなるけど、ライビュ観てる人全てがそんな腐った茶の間だとは限らないと思う。勿論、そういう茶の間に向けての声掛けでもあるだろうけど、一番の相手は「劇場に行くか迷ってる層」なんじゃないかと。

そこからどんどん「好きなら全通が普通」とか「私なんて毎回○○公演行ってるけど?グッズも買うけど?」とかマウント張り出しているのを見ると「○○なら~~~すべき!」ってほんとにオタク楽しいのかなって思ってしまう。

そりゃ劇場に行ってグッズを買ったほうが推しの懐に入る金額は増えるだろう(グッズとか円盤の金がどのくらいの比率でキャストに渡るのかはよく知らんが)

推しが好きで推しに幸せに暮らして欲しいと思うなら少しでも推しに入る金を増やしたいという気持ちもわかる。私もよく思う。

けどそればかり気にしていると、しんどくない?オタクだってオタクの生活があるわけだし。それを投げやりにして「推しのために!推しのために!」ってそのうち絶対しんどくなる。絶対疲れる。というか私も少し前までそんな感じの気持ちでいたけど実際しんどくなった。だから推し事はできる範囲で自分の心身共に健康であることを前提にするのが一番だと思う。

だからと言って茶の間は茶の間のままでいいよみたいなぬるいことを言いたいわけじゃないが。茶の間は舞台の本当の良さを知らない残念な人たちだなと思うけど。

でも「ライビュは茶の間の温床だからやらなくていい」はちょっと違うだろ?と思う。別にライビュは茶の間を育成させたいわけではなく、現場に行くことを躊躇っている舞台慣れしていない勢に興味を持ってもらうきっかけにすぎないんじゃないかと私は思っている。

それとちょっと話は逸れるが「推しが好きならチケ取り全力で頑張れよ。譲渡も探せよ」とか言う声もよく聞くけどチケットの譲渡なんて今まさに詐欺で騒がれているのになぁ…と思う。チケット詐欺に遭う可能性はツイッターで譲渡・交換する人全員があるしそれを防ぐ術なんてないだろうに。そこまでのリスクを負ってまでチケット取りたいとは…正直私は思わない。(私が行きたい舞台はいつも抽選で落ちることがほぼないのでそんなことを言えるのかもしれんが)

まあ、当日券並ぶ努力はしろよとは思うけど。

そして声優イベントはまた違うけど、推しが好きならイベント行って当たり前とか聞くと「いや声優ってイベントタレントなの…?」と思ってしまう。

私も好きなアニメ作品のイベントに行きたくて買った円盤のシリアルで応募しても当たったためしがない。それほど倍率が高いってことはよくわかっている。

行きたいなら何枚も買って応募すればいいじゃんって言われればその通りだけどそれならイベント行くより円盤を何回も見る方がずっといいなと思ってしまう。

極端に言うと、アニメが好きで円盤全巻買って何度も観ている茶の間の方がイベント行きたいがためにシリアルが入っている円盤のみ何枚も買ってOAすら見ず内容もわからないまま推しを見るためにイベント行く現地勢よりずっと好感が持てる。

ま、そういう同じ円盤を何枚も何枚も買う現地勢がいるからアニメの円盤売り上げがなんとかなってるのかもしれないけど。

でも実際現地に行ってアニメの話はわかんなかったけど推しがかわいかった~内容わかんないけど~とか言ってんの見ると帰れって思っちゃう。

一口に「茶の間」と言っても全てが全て悪なわけじゃないと思う。もちろん現場に行く努力をした方がいいに決まっているけど。現地にいるオタクが偉いとか、全通した方が偉いとか、そういうのめんどくさくありませんか。

純粋に観たいと思ったら行けばいいし、わざわざ行くほどじゃないなと思ったらそれまでの話。茶の間は「行くほどじゃない」と判断しただけの話。その上で「私が一番推しくんが好き」みたいな発言していればキレていいと思うけど。

推しへ応援していることを明確に表せるのは金を出すことだとは思うけど、それをオタクすべてに強要するのは違うと思う。その人の金だし、その人の勝手だし。

そうやって「推しのためを思うなら○○すべき」とかオタクのルールみたいなものを声高に表明していると「舞台オタクって怖いから舞台行きたくない」って結末になってしまうんだろうなと思う。現になってる気がするけど。

原作厨や新規が嫌いだからそれで結構というオタクも多いだろう。その気持ちはわかる。でもそれって推しが望んでいることなのだろうか?

推しはもっと沢山の人に知ってほしい見てほしいと思っているのではないだろうか?それをオタクが阻んでどうするんだろう。

そして金を払わずしてあーだこーだ言う茶の間は、自分は推しのために何も貢献できていないことをしっかり自覚し、これからも無力な茶の間のままで頑張ってくださいと思うばかりだ。

今回のこの記事はツイッターで話題になっている「ライビュもいいですが是非会場に足を運んでください」発言したキャストの話から「推しにこんなこと言わせる茶の間最低」という流れを見て書かせていただいた。

実際に公演に行った人たちは「彼は2.5やライビュをきっかけに舞台を好きになってくれる人が増えてほしいと思って言ったんだろう」と言っているのに対し、実際公演観に行ってない人たちが「こんなこと言わせる茶の間最低だろ」と言っている状況が大変面白いなと思いました。

 茶の間茶の間言い過ぎると自分にも返ってくる。全ての作品全通なんてすごく難しいことだからね。そうやって自分の首を絞めてもなお、オタクは楽しいんですかね?とふと思ったのでつらつら書きました。

とりあえず私は推しさんのお仕事情報待ってます。