こないだ美容院に行ったら担当のお兄さんと話が盛り上がった。
最近東京からこの地方に転勤してきたらしいお兄さん。私が舞台や バンドが好きで東京によく行くと適当に言ったら「東京に自宅ある わけでもないのによくそんな頻度で行けますね!?」と驚かれた。
東京に自宅…あったらいいなあ…(遠い目)自宅じゃなくてもなん か…こう…拠点みたいなのあればいいなあ…(?)
話は戻って、「体力と財力をかけてもいいと思えるほど好きなんで すね」とニコニコされた。適当にしか言ってないのにそこまで理解 されてびっくりした。その通りだよ。
そこでお兄さんは私に問いかけた。
「じゃあ、一番好きな俳優さんの舞台の最前列のチケットが取れた けど、その日突然めちゃくちゃ大事な仕事が入ってしまって1日中 仕事しなきゃいけないってなったらどうしますか?」
私は趣味の話の前に仕事の話もしていた。
仕事はむかつくことも多いけど、好きだ。好きっていうか、好きで もないけど(どっち)辞めたくはない。ずっとこの仕事を続けたい と思っている。
周りの友達が次々と人間関係だとか給与関係とかで転職を繰り返し ているけど、私はその気持ちがわからない。
「仕事をやめたい。転職したい。」という気持ちに一切ならないの だから、まあ、文句言いつつもこの仕事が好きなんだろう。自分か ら望んで就いた仕事だし。
とかいう話をしたのでお兄さんはそう問いかけたのだろう。
すげー考えた。
回答①「死ぬほど集中して半日で仕事終わらせてマッハで劇場行き ます」
お兄さんの追い打ち「いやそれ無理です。絶対半日で終わらない仕 事量です」
ひどい(ひどい)
お兄さんの追い打ち②「その仕事その日のうちに終わらせられなかっ たらクビになる勢いです」
ひどすぎ(ひどすぎ)
なにその怖い会社。私そんなとこに就職した覚えない(たとえ話で す)
回答②「舞台は諦めて仕事します…」
そう答えると、お兄さんは「俺の周りにも舞台好きな人多いんです けど、そういう人ってよく『推しのために働いてる』 って言うじゃないですか。だからそういう状況になったら転職して でも舞台やライブを最優先するのかと思ってました。 違うんですね。」と言った。
そこでふと、「推しのために働く」という意味を考えた。
たしかに「推しのために働く人」はお兄さんの言うように何が何で も現場を優先して推し事しやすい職場へと転職する人もいると思う 。
最初から推し事しやすい職場に決めたという人も少なくないだろう 。
私は別に推し事をしやすいかどうかは決め手じゃない。まあ休日が 安定していることは大前提だったけど。
でも推し事のために就いた仕事ではないのでお兄さんの例え話が全 く非現実的という訳でもない。実際に仕事休めない日と被って行け ないことも多い。舞台は期間がある程度あるので少なくとも1日は 行けるけど、イベントは無理なことが多い。
でも「推しのために働く」って私としては「何が何でも推しの現場 に行くため」というよりは「推しの現場に行くため、 それに必要な資金を安定的に稼ぐ」という意味合いだ。
推しの現場に行けないからと言ってその度に(極端だが)毎回転職 するとしたら、その転職活動期間は収入が減る。私の場合収入面よ りは仕事がなくなったら将来の不安のためメンタルが死ぬので多分 現場に行ける状態になさそう。
しょっちゅう転職してる人はもとから莫大な貯金があるのか次の職へ繋がるコネがあるのか、そのへんは転職したことがないのでよくわからないが、現時点でそんなもの一切私にはないのだから無理。
だからこそ「安定的に」という部分が一番重要になる。 情緒も安定してないんだから…収入くらい安定したいじゃん…。 欲を言えば給料上げてくれ
「安定性」を求めると、やっぱり転職は怖すぎる。 私にはできない。転職を強いられるくらいなら現場を諦める。
「後悔しない推し事」 をしたいと思うくせに仕事のために諦めてしまう自分も弱いなと思う けど、その先の推し事のためにも仕事を優先したい。
もしもそんな仕事のために現場を諦めることが続いたら… その時はどうするんだろう自分。多分、 私は茶の間になることを選ぶ気がする。いやまあ実際その時にならないとわからない。そんなに現場に行けないほど休みの取れない仕事じゃないので 大丈夫だとは思うけど。
でもやっぱり、オタクだって永遠じゃない。 仕事が理由じゃないにしろ、 いつかは自分も現場に行けなくなる時が来る。
先のことよりも「今現場に行けること」を優先したい。 でもこの先も変わらず現場に行けるように「先のこと」 も尊重したい。
このどちらかに偏っては結局後悔することになると思う。だから、 バランスが大切だと思った。
時間は有限だからこそ、バランスを大事にしていきたい。
一切後悔のない人生なんてあり得ないんだから、 後悔は少なからずする。
でも最大限に自分が満足できる人生でありたいと思う。 それを叶えるのは自分しかいない。
美容院に行っただけなのになんかめちゃくちゃ壮大なことを考えた 。
それだけの話しです。
引き続き何かあればお気軽にどうぞ。