おたくのひとりごと

舞台俳優、ワンピが好きなバンギャのゆるいブログです。

LIVEミュージカル演劇チャージマン研!R-2感想

こんにちは9です。今回は現場の感想を綴っていきたいと思います。

que-9.hatenablog.com
公演の概要(?)は以前に書いた記事を参照して頂ければと思います。
ネタバレはガンガンしていきますが、多分ネタバレ読んだところで意味はわからないので大丈夫だと思います(大丈夫なのかそれは)


まず会場入りしてひと笑いをしてしまった。(一人なので一人で笑ってたら不審者だねマスクあってよかったね)
チャー研原作アニメの不穏なBGMに歌詞が乗せられた奇妙な歌。
「手、洗え。距離を、保て。密を、避けろ。ディスタンスディスタンスディスタンス 飛沫にはー気をーつけーろー(以下略)」
…………奇妙なディスタンスソングだ…それが永遠にループしている。なんだこれは新手の洗脳か?

そして、チャー研R-2が上演された。
見終わった私の率直な感想は「何を見たんだろう」(良い意味で)(良い意味で?)

魔王と4人の研がZoomでトークするところから始まる、この情勢を鑑みた演出(なのか?)
そして感染対策を万全にした新しいオープニング。去年の初演では散々「歌え!!!!」と言われていたテーマソングを「歌うな!!!!」と言われる。演者も口パクだ。
そして公演ごとに回が変わる作品が演じられる。私はまだ「精神病院編」と「時限爆弾編」しか見ていないのだが、そこにいるはずのない星くん(4話にだけ登場するキャラ)が何故かいる。まあ、4話以外でも星くんは生きている。星くんがいる世界線でのお話ということだ。しかしどう見ても星くんはバリカンの役割を担っているとしか思えない。バリカンじゃないのに。このおかしさ。ツッコミがいない。しかも口パク。
今回バリカンはいないのだが、概念として登場する。え?どういうことかわからないって?見ればわかります。

唐突にちくわを食べたがる研の妹、キャロン。ようやく手に入れたちくわを横からかぶりつくキャロン。それはまるで……………と思ったらめちゃくちゃ耳なじみのある紅白でも聞いたことのあるような曲が流れた。うーん、ギリギリセーフ……セーフ?いやアウ……いやセーフ?
今回の研たちは自分の武器であるアルファガンをアルコールスプレーに改良してしまったため、闘う武器は日本刀しかないのだ。いやなんで日本刀しかないんだ?
そして研たちはジュラル星人を刀で斬り倒していく。泉の呼吸!壱の型!下から肩をそぎ落とす!泉の呼吸!そこの方!過呼吸!(?)狼牙風風拳!いやそれはヤムチャやないかい!鬼滅じゃなくてドラゴンボールやないかい!

研がジュラル星人のせいだと決めつけるシーンも、4人の研の個性が出る。
古谷研「それはジュラル星人の仕業だ!」わかる
安達研「それはジュラル成人の仕業だぁ(茨城弁)」…わかる
東研「それはモラルチキンの仕業だ!」…なんて?
若井研「それはジオン軍の仕業だ!」それガンダムな!アムロやないかい!

初演でも人気のあった曲が次々と披露される。
しらすの歌(は?と思うだろうが聞けばしらすの歌と一発でわかる)、六つ子の歌(何故六つ子が出てくるのかはわからない)、インフルエンザの時に見る夢の歌(ニコ生のコメントでよく言われているが的確だと思う)。
初演の良さもぎゅっと詰まったR-2。今回もニコ生のギフトチャージで得票数が多かった出演者が神回の主役の「研」になれるのである。
私が見た回は星くんとパパだったのだが、それぞれ個性のある研で面白かった。誰が主役になるかはその場で決まるため、稽古は一切していないとのこと。特にパパなんかは本当に段取りがわかってなくて古谷研に半ギレで指示されていたのが面白かった。

神回が終わるとジュラルのチーフが「どうだった?」と客に問いかける。そして「これが原作を忠実に再現した、日本最高峰の完璧な2.5次元である!!!」と豪語する。たしかに…たしかに忠実では…あった…。
「疑うなら今から今やった回のアニメをスクリーンに映すから確認しろ!家でできることを今ここでやれ!」と言われ、原作アニメを会場で放映。確かに忠実すぎるほど忠実だった。これが日本最高峰の2.5次元かぁ…(脳のバグ)

そして、ここからが本編であると星くんが説明をする。しかし本編の台本をいくらめくっても星くんの名前はない。
「想像してほしい。星くんはいなくても星くんはどこかで生きている。星くんには星くんの物語がある。」……う、うん。
本編は初演でも上演した「地球を救え!」回の改編だった。
本来ならアイアン星が地球に近づいているという地球の危機を、研とジュラルの魔王が結託して地球を救うといういい話(なのか?)なのだが、今回は宇宙で発生した未知のウイルス、コロナとの対決。
研の持つガリバー光線は小さな星も滅ぼすものすごいやつだが、それと供に吹き飛ばす力も持っている。じゃあその力でコロナを吹き飛ばせる!?しかしそれを持ってしてもコロナには敵わないのだった…。そこで研には宇宙空間でコロナと戦う任務を任された。…いやコロナに敵う武器持ってないのに何故戦いに行くんだろう…。
家族に反対されながらも宇宙空間にやってきた研。機内は日本刀持ち込み禁止のため丸腰である。何しに来た。
研は嘆く、「コロナ何故地球に来た!コロナがいるからマスクをつけなくちゃならない!マスクをつけると話しちゃいけないみたいな空気になる!笑っちゃいけない空気になる!笑っていいのに!」「コロナがいたって楽しい時間、楽しい空間は壊させない!」「僕たちは1人じゃない!」それはまさにこの時代の世界には痛感できる言葉だっただろう。ニコ生のコメント(会場にも流れている)でも「そうだそうだ!コロナのバーカ!」という暴言が流れていく。
そこでジュラルの魔王が自分の持つパスカル光線とともにコロナを消滅させようと提案してくる。しかし研のガリバー光線はコロナには効かない。そこで魔王が「近頃アルファガンを改良したのでは?」と言う。そう、研のアルファガンはアルコールスプレーに改良されていたのだ。
4人の研がコロナに向かい、アルコールを拭きかけまくる。するとコロナはみるみる消滅していった。
何故か新宿FACEの天井が崩落する演出(CG)があったけどあれはなんのためだったのかわからない、わからないけど多分細かいことは気にするな!(魔王の口癖)ってことなのである。

ところで、4話で登場する星くんが今回いたのだが、じゃあ4話はやったのかと言われるとやっていない。やっていないが実質やった(?)
4話をやらせてくれと魔王に懇願する星くん。しかし4話をやるということは星くんが死ぬということだ。これ以上部下を死なせたくないという魔王。なんて部下思いなんだ…。しかしなんだかんだでDVDには収録するらしい。どういう形で収録されるかは全然よくわからないが、まあチャー研のことだから予想の斜め上を来るのだろう。

そして楽しいエンディングが始まるのだが、バグの様に挟まれるディスタンスソング。もはやこの流れ方は洗脳に近い。手、洗え。マスク、つけろ。距離を、保て。
ダブルカーテンコール(エンディングの倍速)は全員が法被を着てお祭り状態。とにかく頭空っぽになって「楽しい」を浴びた。
是非、頭空っぽになって「楽しい」を浴びたい人、日本最高峰の2.5次元を体験したい人は見ることをおすすめしたい。

見終わって、友達とどうだった?と話すと、「楽しかった!」と口を揃えるが、何が楽しかった?と聞かれると「えーーーと…何が起こったんだっけ…色々ありすぎて…」となる。それくらい「楽しい」が詰まっているということである。それと同時に「何が起こった?」となることもあるということである。
演者が、上演前の特番で「他では絶対観ることのできない舞台」と豪語していた。まさにその通りだと思う。絶対に他では体験できない体験ができる。
言い忘れていたが、この舞台、本編以外はずっと写真撮影OKなのだが、あとからカメラロールで写真を見てもストーリーは全然伝わってこない。推しにカメラを向けるとカメラ目線をくれたりする。ジュラル星人はサービス精神が旺盛なのでポーズを取ってくれたりもする。
あとペンライトも振り放題。その方が暗転の時の移動も安全なのだ、らしい。
そしてきっと本来であれば会場全員で歌ったり、「GO!GO!研!」のかけ声もできただろう。それが出来れば120%楽しめただろうが、それは仕方ない。

制限がある中でも、チャー研はチャー研らしく、訳のわからない口パク、訳のわからないパロディ、訳のわからない超展開、訳のわからない尺稼ぎ。どれをとってもチャー研らしい振り切り方だった。
なにより本当に研がコロナをやっつけてくれたような気さえした。……すまん言い過ぎた(©パパ)

とにかく、何が言いたいのかと言うと楽しかったということだ。
毎公演ニコ生で全景映像で配信しているし(プレミアム会員なら無料で全編見れるZO)、別配信では最前カメラの配信も行っている。
なにより当日券もある。全然チケットはある。是非、あのカオスな空間を感じてみてほしい。

正直、あのカオスさを文章にできる自信がないのでこのブログも自信がないです。
全く訳わからんな?と思ったらそれはそれで正解です。それがチャージマン研なのだ!GO!GO!研!

今回は以上です。
ここまでお読み下さりありがとうございました!




ツイッターだよ!
twitter.com

☆お題箱はこちら!
odaibako.net
⇛基本的にブログで返信します。

☆マシュマロもあるよ!
marshmallow-qa.com
⇛基本的にツイッターで返信します。

どれも良識を持ってお気軽にどうぞ。