おたくのひとりごと

舞台俳優、ワンピが好きなバンギャのゆるいブログです。

舞台オタクとバンギャ~オタクの異文化交流~

面白いお題が来ていました。

バンギャ若手俳優オタクの両立をなさってるそうですが、両方やってみて違いとかありますか?バンギャは〇〇だけど若手俳優オタは△△だな〜、とか、バンギャだとこれは必須だけど若手俳優オタクのときはこれはやらないな〜、とか。沼の感じの違いを読んでみたいです

そもそもバンギャって何?って方も少なくはないでしょうし興味ないわって人もいるかもしれませんが、異文化交流ということでここは一つ(?)

バンギャルバンギャルとは、ヴィジュアル系バンドの熱心なファンである女性を指す言葉である。 ヴィジュアル系バンドのファンの通称・総称として使用されることもある。 バンギャ、ギャと略すこともある。(by Wiki

考えてみると、バンギャと舞台オタクってめちゃくちゃ共通点があるというか親和性が高いと思う。

まずなんと言っても「ステージに立つ化粧した美しい男性が好き」という根本的なところが同じなわけだし。

そして他のロックバンドのライブより独自の世界観が強いのがV系。日常を忘れて別世界へ入り込むような感覚って舞台と似てるなと思います。

似ている部分は結構あるので親和性強いなと日々思っていますが、逆に「相違」な部分ってどこだろう。改めてじっくり考えることはなかったのでこれを機に考えてみたいと思います。

最初に言っておきますが、もちろんバンギャにも色んな種類のバンギャがいて、私はその中でもわりと落ち着いた部類のバンギャだと思います。落ち着いたバンギャってなんだ(自問自答)好きなバンドのファン層は年齢層も高めで私もあまり若くはないけど周りは年上が多いです。そんな部類の「バンギャ」としての意見ですのでご了承ください。若いバンギャはよくわかりません。

ちなみにバンギャで言う「推し」は「本命麺」と言いますが、面倒なので「推し」で統一させていただきます。

 

・ファン同士のコミュニケーション

バンギャ全体的にそうだとは言い切れないけど、私の好きなバンドのライブではいつもアットホーム感がある。アットホーム感あるV系バンドってなんだよって感じですけど。

例えば、誰かがライブ中に脱水症状で倒れたら回りのバンギャがすぐスタッフを呼んだり倒れた人を運んだりしてくれる。それから複数のバンドが出演するライブだと目当てのバンドが来たらお互いに場所を交換し合う。そしてライブ後、周りの人に「ライブ中腕や髪当たりませんでしたか?当たってたらすいません」と謝る。

こういうのって舞台オタクでは見られないと思う。そもそも劇場で知らない周りのオタクとコミュニケーション取ることってほぼないと思う。イベントとかだと極稀に隣の人に声かけられたりとかはあるかもしれないけど。私自身も同担拒否とまでは行かないけど同担とは積極的に関わろうとは思わないので、それも差のひとつかもしれない。なんでだろう。そしてバンギャって舞台オタクよりも「同担拒否」ってあんまりいない気がする。同担拒否な人は徹底的に拒否だろうけど、バンギャって。ライブに行くと、大抵自分のいつもいる位置って推しが一番よく見える&一番推しに近い位置なわけです。つまり自分の周りにいる人は全員同担です。いちいちそれに拒絶していたらライブなんて行けないのでそこまで同担拒否じゃないのかな…いや俳優も単独イベとかだと同じだよな…よくわからん。でも比較的私の推しさんのファンって温厚で平和な気がする。クソリプを送る方々は同担と見なさないとなると超平和だと思う。これは同担拒否から同担歓迎へ転身するときが来たか?(?)

あと舞台オタクに限らないと思うけどオタクってわりとホイホイ推し変するからか、ネット上でも長年連れ添ってるオタク友達って意外といなくないですか?私がネット上のオタク友達がほぼいないからかもしれませんが…。バンギャ友達ってめっちゃ長いんですよね。高校時代に知り合ったバンギャ友達が子供産んだ話とか聞くと…なんか…すごいなって…。なんとなくだけどバンギャって情に厚い気がします。それがバンギャのいいところ。

ま、バンギャの結束力の強さは平和な面だけでなく、真逆の意味でも十分に発揮しますので必ずしも平和とは言い切れないでしょう。晒しや叩きなんかの手際の良さと陰湿さはすごいと思います。

 

・美意識の価値観

多分超極端な例ですけど大学の時、某俳優オタクだった友人が「私は髪切りたいけど推しくんが茶髪ロング好きらしいから伸ばしてる」と言っていた。ちなみに私の推しさんは「純白のふわふわなワンピースが似合う女性」が好きらしいです。好みすら可愛いとかいい加減にしてほしいな???すいません話が逸れました。しかし私自身は好きなバンドのギタリストと同じ髪型にしていた。ちなみに高校の時はボーカリストと同じ髪型にしていた。

みんながみんなそうだとは言わないけど、普通女の子って好きな人(推し)にかわいく見られたいとか好みに近づきたいと思うものだと思うんですが、バンギャはいかに推し本人に近づくか、みたいなところがあります。

だからバンギャってよく推しのコスプレとかよくやってますよね。クオリティ高い人は本当にすごいです。また、推しに近付けないにしても、バンギャの美意識ってめちゃくちゃ高い気がします。お金かけてるかどうかは置いといて、化粧とかへアセットとか、服とかアクセとか、めちゃくちゃこだわりが強いと思います。私もバンギャだから美容関係にめちゃくちゃこだわってしまうのだろうか…。別に推しにかわいいと思われたいとか、他のオタクに勝ちたい(?)とかそういう欲は全くなく、ただ単に「鏡見て自分が満足する顔面が欲しい」って感じなんですけどね。とか言って現状は厳しいんだけど…。そういうバンギャは身だしなみを全く気にしないTHEオタクみたいな人のことを本当に理解できないと思います。

バンギャってあまり推しに可愛いと思われたい欲が少ない気がします。そりゃ接触の時は気合い入れておしゃれするけど。めちゃくちゃ綺麗な服着て、きっとめちゃくちゃ手入れされているであろうツヤツヤな髪で、ばっちり綺麗に化粧したすげえ美人なお姉さんもライブになると推しの前で髪を振り乱しすごい形相でデスボしてます。だからきっと「自己満足なこだわり」が強いと思います、バンギャって。

 

・声を出せる

舞台のマナーの一つ、「私語厳禁」。ライブもそれは変わらないけど声は出します。コール&レスポンスとか、コーラスとか。めっちゃ叫びます。曲中のコーラスとかはもちろんですが、MC中もステージ上と客で会話することも少なくないです。MC自体がないバンドもありますが。舞台だと客降りとか最前なら演者から声かけられて答える、くらいはありますが大声で叫ぶことってあまりないですよね。たまに舞台でも大声を出すように言われることもあるけど、そういう時って大抵恥ずかしくてあんまり声出せない…ってなりません?バンギャの時あんだけデスボでシャウトする私も恥ずかしくて声出せません><(笑うところ)

あと、楽器チェンジ、チューニング中という舞台で言う「暗転」のタイミングで大体メンコ(メンバーコール)をします。推しの名前を力の限り叫びます。叫び方にもジャンルがあります。ひたすら名前をデスボで叫ぶ方もいれば、可愛い声で(でも声はでかい)独特のイントネーションで叫ぶ方もいる。舞台の暗転中に推しの名前叫ぶ気の狂ったやつはいないでしょう。喉が枯れるほど声を出して推しに直接愛を叫ぶという点はやはり相違点の一つだと思います。

ちなみにライブの翌日高確率で「風邪引いた?」って言われます。喉鍛えます。

 

・リズムの取り方

バンギャだけじゃないと思うけどこれめちゃくちゃ違和感あるので言わせてほしい。昨今ペンラ有りのキラキラ系ミュージカルやライブパートのある舞台が増えて、客がリズムを取ることが増えたと思います。そこでいつも違和感があるのは「何故みんな表で拍を取るのか???」です。

バンギャ友達と観劇に行くといつも「ウッ…表…クソッ…裏になっちまう…!!」と苦しんでいます。

ゴリゴリのロック系の曲ですら表で取るときはジャズを民謡と思って聴いてる気分になります(伝われ)

拍の取り方に気を取られて集中できないのは嫌なので最近はもう開き直って好きにしていますが、私と同じように裏で拍を取ってる人は同志だと勝手に思ってます。

 

・チケットの感覚

ライブのチケットって、そんな大きくないライブハウスだと舞台の約半分くらいの価格です。なので舞台以上に沢山取っちゃうし全通なんて珍しくないと思います。でも舞台とは違って全通してる勢で「こんなに推しに金落としてる」自慢をする人はほぼ見かけません年齢層も高いのでそんなマウント取るような子供じみたことはしないということですかね、わかんないですけど(棘がある表現)。あとFC入っててもチケット取らずに当日券でいいや~とか言うルーズな(?)人も結構多いです。私がそれなんですけど。舞台だったらありえないですよね。先行申し込み忘れたとかしたら大ダメージです。なんでそんなにルーズでいるのかと言うとライブのほとんどが「オールスタンディング」で指定された席がないからです。指定された席がないなら尚更早くチケット取っていい整番ゲットしないと前に行けない!と思いがちですが、思っている以上に「後ろで見たい派」も多く、更には「後ろでも構わないから推しのブロック(センター・下手・上手)がいい派」も多いので、わりと好きな位置に入り込めるんです。まあ私は「どこでもいい派」なんですけど。バンギャの現場が続いて次は推しの舞台だという時、チケットを取り忘れそうになるので誰か私に一喝してください。

あとライブチケットはドリンク代が別途必要になります。ライブ当日はチケット+ドリンク代を所持するのですが、バンギャ友達と2次元系イベントに行った時、友達が開場前に深刻な顔して「幕張メ○セって…ドリンク代…500円でいい…?」って言って来たのはめっちゃ爆笑しました。バンギャ的に推しのいる会場にはドリンク代は必要って思っちゃうよねわかるわかる。

 

・体力

やはり一番はこれでしょう、体力。舞台も、観劇するだけで相当なカロリーが消費されるらしいですが、ライブはだくだくに汗をかきます。真冬でもシャワー浴びた?ってくらい汗だくな時もあります。

翌日に来る筋肉痛もしんどいですがライブの醍醐味ですね。バンギャは特に首(頭)を振るので腰、肩から首にかけてめちゃくちゃつらいです。

今でも忘れたことのない初遠征の時の筋肉痛のしんどさ…。あの頃ぴちぴちのティーンズ(死語)だった私と友人は初めての東京に浮かれ、初めてのでかい会場(しかもホール)に浮かれ、狂ったようにヘドバンしました。その後、宿泊先の友人の親戚宅で死にました。2人とも土下座の姿勢が一番楽だったので2人揃ってずっと土下座してました。みなさんも浮かれすぎて土下座を強いられることのありませんように(ない)

冗談は置いといて、ライブと舞台となるとやはり体力的な心構えが変わってくる。舞台だったらスケジュールきつめに組んでてもどうにかなるけどライブだったら余裕を持って組みたい。舞台後なら別の友人とお食事行ってもいいけど(ほんとは余韻に浸りたい)ライブ後だったら汗臭いだろうし疲れてるし絶対直帰したい。とか。

 

細かいところを言えばもっとあると思うし、完全に私周辺のバンギャを見ての考えなので必ずしもそうとは限らないと思います。

まあこんな感じで、異文化を嗜む特殊な人も中にはいるよっていう話です。

とくにバンギャは舞台との親和性が抜群なので(何回も言う)バンギャ友達がいつのまにか2.5にハマっていたっていうことが多々あります。

バンギャだらけだったはずのTLがいつのまにか2.5系で溢れているので非常に面白いです。

バンギャだからどう、バンギャじゃないからどうとかは全くありませんが、あなたが推しの舞台を観に行って隣の人がペンラを裏拍で振っており、異常にメイクや衣装を凝視していて足腰と首が強そうだったらバンギャかもしれません(判定が雑)

そんな異文化の紹介でした。楽しいお題、ありがとうございました

 

以下お題箱レスです

・始めまして!いつしさんRTを見逃したので……すが、推しさんは(伏せ)さん……ですか?9さんの切れ味鋭い文章、本当に大好きです。

正解でーーーーす!切れ味鋭いなんて~~~(照れ照れ)でもぶっちゃけ性格の悪さが出ているだけな気がします(笑)でも嬉しいです!ありがとうございます。

 

ツイッターとお題箱(9さんのお題箱)ありますので、色々とお好きにどうぞ。最近はてブロガーさんたちとのツイッターが楽しいです。