おたくのひとりごと

舞台俳優、ワンピが好きなバンギャのゆるいブログです。

ストリップ海峡が中止になった話

こんばんは、9です。

ここずっと宣伝させて頂いてたストリップ海峡(スト海)が中止との発表がありました。今日はその話です。

職場の昼休み、トイレに駆け込み涙を流しました。
ひたすらに悲しくて悔しくてショックで、Twitterでも動揺してしまいました。すみません。

この作品、前作のストリップ学園は私の中でオタク人生の転機と言っても過言ではない作品だった。

que-9.hatenablog.com

正直言って、私はあからさまな下ネタが得意ではない。だからこの公演の情報が出た時、正直ビビっていた。何が起こるのか、どうなるのかわからなさすぎて。
そして、事前イベントへ足を運ぶ。作品や稽古のことを語るキャストさんたちはみんな楽しそうで熱意に溢れていて、その姿を見て、ビビっていた心も晴れていき公演が楽しみになってきてチケットを増やした。

そして迎えた公演当日。初めて観たスト学はとにかく「衝撃」だった。
私語OK、立ち上がってもOK、声を出して応援してもOK、飲食OK、キャストにチップを渡せる、リボン(紙テープ)を投げ込める。とにかく私が体験したことのない舞台だった。
何より、その作品そのものも衝撃だった。まるでジェットコースターのように膨大な情報量とあらゆる感情が自分の中を駆け巡る。上演時間は2時間だけど、体感は10分くらい。正直1回目の時は何が何だかわからないまま物語が猛ダッシュしていた。そして気付いたら私は泣いてた。こんな感覚、初めてだった。事前イベントの時にキャストさんが「他じゃ味わえない作品」と言っていた。本当にその通りだった。

2回目を見て、ようやくこの舞台が「すごい」ことを感じる。こんな感情になった舞台は今までにない。そして回数を重ねていくうちに私の流す涙の量は増えていった。
シルバ○アファミリーのサービス泥棒をしない話から始まり*1ストリップを目指す少女たちの物語が始まる。学園長と教官と小屋主の織りなすコントはいつ見ても笑うし、小屋主と教官が抱く学園長への想いはオタクならば思い当たる節があるだろう。
喋った後間を開けないと怪我をしてしまいそうなイチゴちゃんにも感情移入してしまうオタクだって多かったはずだ。*2
シルクの総レースパンツを脱いでは配るお嬢様姫華の*3、大人への扉を開いたシーンは艶やか且つ可憐だった。
ヴィトンの本物と偽物を絶対見逃さないけど小卒だから空港職員としては働けない朋美の、ストリップという夢に賭ける情熱も、涙なくしては見られない。*4
おしゃべり上手だけどジャンプしすぎてたまにおさげのウィッグが取れてしまう葉子の*5両親がタイの料理名をひたすら歌うあのシーンは何度も泣いた*6
そして、伝説のストリッパー・ウズメの若かりし頃のストリップはあまりにも圧巻だ。「あなたと私の間に生まれる 儚い世界」。ショーで歌う彼女の言葉は切なくも力強く、その美しさに涙を流してしまう。
なんと言ってもこの舞台の目玉であろう「おチップタイム」は汗だくで褌姿の男の人達に観客が次々とチップを渡していく。頑なに推しにしか渡さない人もいれば、全員にばら撒く人もいて、チップで折り紙したり花輪を作ったり試行錯誤を凝らしたのもいい思い出だ*7
そして恋人を自販機に殺されたラン*8。それまで天真爛漫だった彼女が恋人の死をきっかけに踊るストリップショーは悲しくも色気があり、彼女を想って一緒に舞う他4人の少女たちの友愛の精神は何よりも美しかった。
そして、最後、全員で思いの丈を叫びながら踊るシーン。裸に浮かぶキラキラと光る汗。全員が汗だくになりながら、楽しそうな満面の笑みで踊る。その姿に、「この時が一生続けばいいのに」と涙した*9

最初、下ネタが得意ではないとビビっていた自分はどこへ行ったのか、自分でも笑ってしまうほどにこの作品を思う存分楽しんだ。

前の記事でも、「9さんは考え方が柔らかい」と読者さんから仰って頂いた。このブログを昔から読んでくださってる方はわかるかもしれないが、この作品を見る前の私は非常に頭が堅かったと思う。
この作品に出会って、「こうあるべき」「こうでなくてはならない」という考え方がだいぶ解れたと思う。だって、そういう作品だったから。舞台はこうでなくては!というのがなくて、「もっと自由でいいんだ」と思える作品だった。それが楽しかったし、感動したし、心に響いた。
そして、今まで舞台を見るなら1人でいい、自分さえ観られればいい、と思っていた私が「もっと沢山の人に観てほしい!」「友達にこそ観てもらいたい!」「友達と一緒に観たい!」と思えた。私の奇怪なツイートやダイマブログに興味を示して見に来てくれる友達が沢山いた。本当にそれが嬉しかったし、初めての経験だった。
今回のスト海も、興味を持ってくれる友達、読者さんが沢山いた。私の言葉で興味を持ってくれて本当にありがたいことだと思う。

そんな私の転機となった作品の続編。今回もハダカ座節が炸裂しているという話は事前イベントで聞いていた。今回もまた、キャストさんたちが楽しそうに作品のことを話していて、それでいて熱意が溢れていて。今回も絶対に楽しい!と思っていた。
その中での中止の発表。悲しくて悲しくてしょうがない。脚本演出の澤田さんが、リプをくれるお客さん一人一人に「ごめんなさい」と謝っている様子は心が痛くて仕方なかった。
座組のみなさんたちは私なんかよりももっともっと悲しいはずだ。今まで作り上げてきて、通し稽古も終わっていた。ほぼ出来上がりかけていた作品。それが世に出ることはなくなってしまった。どんなに悔しくて悲しいことか。中止と聞いた時、役者さんたちは泣き崩れたそうだ。それを聞いて私も涙が止まらなかった。
多分この作品だけじゃなくて、中止になった作品の座組はみんな同じ想いだろう。悔しくて悲しくて堪らないだろう。私も観たかったけど、本人たちはもっと「やりたかった」だろう。
でも、座組のみなさんはみんな前を向いていた。次があることを祈って、今はとにかく健康に安全にいることが第一だと。「次」のために。制作側やキャストさんたちがそう言っているのならば、私もいつまでも悲しい悲しいと泣いてはいられない。「次」のために今自分ができることをしなくては。
とにかく今は、「次」があることを願って、手洗いうがいをして、よく食べよく寝て、健康に過ごすことが一番なんだろう。
そして、私は「次」の作品を待ち続けたい。そのためにも、私はブログで発信したいと思った。今回のスト海は中止になってしまったけど、前作のスト学はとても素晴らしいものだったと、改めて伝えたいと思った。
tv.rakuten.co.jp
こんな素敵な舞台がなんと880円ぽっちで見れる!破格!
私のブログで少しでも興味を持ってくれた方、是非配信を見てみてください。絶対に損することはありません。あなたの中の何かが変わるはずです。

私はずっと続編を待っています。こんな素晴らしい作品を作ってくださってありがとうございます。そんな思いが1人でも多くの方に、そして制作さんにも届きますように。

今の私の思いの丈を吐き出させて頂きました。
悲しいけど、悲しくて悲しくてやりきれない想いは女を更に女にさせていくってこの作品で学んだから*10私もきっと次の作品を観る頃には女っぷりが上がっていることでしょう。

励ましのマシュマロやお題箱をくれたみなさん、本当にありがとうございました。私は明日も元気に楽しく生きていきます。


ここまでお読み下さりありがとうございました!

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最遊記歌劇伝-oasis-を観た話

こんにちは9です。みなさん祝日いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回も現場感想記事です。
お題箱やマシュマロも返信しないとね!お待たせさせてばかりですみません!

www.clie.asia

さすがの人気作ということで、全然チケットが当たらなかったんですが、当日券チャレンジして勝つことができたりして思ってたよりじっくり観ることができました。

さて今回、初演から引っ張り続けてくれた鈴木さんと、そして唐橋さんがいない公演だった。2人がいない歌劇伝なんてどうなってしまうのだろうか?という不安もなくはなかったが、幕が開いてそんな不安はすぐに吹き飛んだ。沢山の烏と、銃声の合図で始まる芝居。ちゃんと舞台上に2人はいるんだな、と感じた。
ちなみに、千秋楽の公演後、空を見たら十六夜の満月がそこにあった。あー光明も見守ってくれてたんだな、と感じて寂しさはやっぱりなかった。
そして最初の悟空の曲。

次に昇る太陽も
西を目指しているのかな
明日、振り向いたら
スタートラインに戻るのかな
でも悲しくないよ
また奔ればいいだけだから
ただ俺たちは歩き出す
伸びた影4つ
デコボコだ
それが好きなんだ

さ、最遊記歌劇伝だ~~~~~~~~!と思わず身震いした(語彙足りず)
そしてそんな曲中に登場する悟浄、八戒の姿を見てアホか?というほどに泣きました。理由はお察しください。

そしてストーリーは前回のDarknessのラストシーンだった、悟空が襲撃されるシーン。あのDarknessの終わり方はとてもつらかった。三蔵と3人が離れ離れになったまま終わってしまって、このままじゃ嫌だ~~~~~!!!!!と駄々をこねたことを覚えている。
このシーンはきっと今作でも見せ場となるシーンだった。前回も魅せてくれたけれど、今回も簡素にすることなく、しっかり作り上げてくれて、原作のあのシーンが大好きな私としては感謝しかなかった。もちろんびしゃびしゃに泣いた。理由はお察しください。

そして、OPが始まり「Go to the west」。
三蔵がいないから当たり前なんだけど、三蔵パートがまるっとなくてハッとした。たった1人。4人が3人になっただけなのに、サビの声量の圧が全然違っていて、あれ?となってしまった。やっぱり三蔵の存在は大きいんだ!と改めて思い知らされる。
毎回なんだけど、このテーマ曲をバチバチに立ち回りながら歌う演出がすごく好き。そして敵役のメロディーと絡めて歌うのがとても好き。
そして、異聞の曲(だよね?)も歌ったことで、全ての作品は繋がっているのだなぁと感じた。光明が歌っていたパート、「あなたに伝えたい」を悟空が歌ったのにはゾクッとした。あの歌詞を悟空が歌うエモさ…。

悟空が目を覚まして、自分の弱さに悔しがるシーン。あの時の八戒と悟浄の曲がすごく響いた。

脆いって嘆くなら
生きてるお前の強さを誇れ
壊れるほど
誰かを想う
アイツも 僕も 俺も
お前と同じ

悟空、八戒、悟浄って、同じ人間でもない、妖怪にもなりきれない存在で、それぞれ背負ってるものは違えど同じ「従者」という立場だ。でも、どうしても八戒や悟浄の方が大人で、悟空はまだまだ子供の部分が大きい。そんな悟空に、2人が諭しているようなこの曲は、3人の絆のようなものを強く感じた。
いや、絆っていうと綺麗すぎるのかもしれないけど、うまく言葉が見つからない。

Darknessから登場したヘイゼルとガト。ヘイゼルたちは一応ここでは三蔵たちに立ち向かう役ではあるが、やはり完全に「悪」とは思いきれなくて、どこか憎めないところもある。
今回は特にヘイゼルたちは三蔵とともに行動するが、その三蔵がいないのでその分ヘイゼルがしゃべるしゃべる。そのやかましさ(褒めてる)のおかげで三蔵がいない寂しさを感じさせなかったのではないだろうか。
歌劇伝、というかCLIE作品特有のギャグパートは正直私は大好物だ。ヘイゼルマニュアルでゲラゲラ笑った。蟹はタラバや(タLOVER)(観た人にしか伝わらないネタを書くな)
あと公演観てからずっと言ってるんだけど(1人で)(迷惑)「ひなべっこ」のくだりがめちゃめちゃ好き。この時に大はしゃぎのヘイゼルとガト(ではない)が好きだった。
もちろん原作にはないくだりなんだけど、ここで今回キーとなる「悟空の恋」というフラグを立て、そしてふざけすぎだろと思うような「妖怪・朝の連続ドラマ小説『ひなべっこ』」の主題歌(大好き)。あんなにあそこで楽しく歌ったのに、最後ヘイゼルが切なく燃える村を重ねて歌っているのを聞いたときはすごいなって思った(語彙なし)
あと、今回出ていない鈴木さんや唐橋さんの要素もちょっと織り交ぜてくるんだけど、その要素の使い方がさすがだなって……伝われ……。

そして今回、一番気になっていたのは「少女」。少女がいなくてはこの話は成立しない。誰が演じるんだ!?とずっと気になっていたけど、まさか男性が演じるとは思わなかった。しっかり悟空より小柄で、声も高めで、歌も上手い。まさに「少女」だった…。少女の「あんたどっちの味方なんだよ」という悲痛な叫びには何度も涙した。あれを言われた悟空はつらいだろうなあ。
つらいと言えば、その悟空が少女を止められなかった後。原作では号泣する悟空のカットだけでセリフなどは何もなく、ただ悟浄の「そりゃ美人だろうよ、見る目ありすぎよお前」というセリフがあったのだが、あのシーンを再現すると、そっか、そんな声で泣くのか…そうだよな…という納得するお芝居だった。もちろん泣いた。

悟空が少女を意識し始めるシーン。めちゃめちゃ原作と同じだ!と思った。そりゃ原作と同じシーンなんだからそうなんだろうけど、なんというか、2.5作品って個人的に「原作どおりだけどまた別物」みたいな感覚があって、それはそれ、これはこれで楽しんでいた。でもこのシーンすごく原作と同じだなって思ってすごくわくわくした。あの天真爛漫な悟空の中に新たな気持ちが芽生え始めたというドキドキとニヤニヤ感。原作を読んだ時と同じような感情になった。

Darknessでも三蔵と3人が離れ離れになるのは嫌だ!と思ったし、今回も三蔵がいないのは寂しい!と思ったけど、結果的に三蔵と離れることで、悟空は大きく成長したんだと思う。「妖怪とか人間とかじゃなく、俺が大事だと思った方を守りたい」という悟空の気持ち、きっと今までだったらわからなかっただろう。それこそ、最後に悟空が言っていた「三蔵が西に行くからついて来た」という感じだったろう。それを「俺が行きたいから西に行くんだ」と強く決意した姿。子どもたちに「生きていいんだ」と言った姿。最早神々しかった。最遊記って、三蔵とその従者たちが旅をするお話だけど、その中でも悟空ってすごく軸になるキャラクターで。それがすごく伝わってくるお芝居だった。今まで三蔵役の鈴木さんが座組を引っ張ってきたけど、でも悟空役の鯛造さんも同じように初演から引っ張ってきた1人だ。三蔵がいないから寂しいとか、心細いとか、そんなこと言わせない、というような大きくて力強く頼りになる背中だった。
そして「生きろ もっと もっと」という悟空の歌。リロードのバクステで音楽・歌唱指導の浅井さんが「鯛ちゃんは高いキーが出るようになった」と言っていたのを思い出したのだが、今回更にそれが増したのではないかな、と思った。そして浅井さんもそれを信頼するような曲を用意したのかな、なんて思ったりもした。
悟空の話ばっか書いてるけどそれほどに悟空が良かったんだよ…本当に…。
そして悟空も成長したけど、多分歌劇伝としても新たな大きな一歩となったのではないだろうか。

最後、カーテンコールで悟空が八戒と悟浄に手を差し出し、3人で手を繋いだ時「うわああぁぁぁぁ」と思った(語彙なし)
手を繋いでお辞儀をするのは毎回のことだったけど、それの先導を悟空がしている!と思ったら胸に込み上げるものがあった。やっぱり、三蔵のいない3人を描くことで、この3人の繋がりの強さや深さみたいなものを再確認できて、そして更に深まって行って、それが三蔵にとってこの先心強いものになっていくんだろうなと感じた。だからこそ絶対に三蔵と合流してもらわないと困る。私が。

カーテンコール後のちょっとした小芝居、いつもやってるけど、どっかの回で悟浄と悟空が「疲れた」「腹減った」「「八戒~~」」と甘える小芝居があった。あれで、ちょっと満更でもないような八戒を見てまた泣いた。まるで八戒に「おかえり」と言ってるようだな…と思って…。

DarknessはReloadから3年くらい?oasisは4年くらい経つ。以前DVDのリリイベだったかな?で鯛造さんが「何歳になっても悟空はやりたい」と宣言してくれた。こちらも何年経っても待ち続けたいと思った。そのくらい今回沢山観たいと思っていたものは観れたし、原作を読んでいても「ああ、そうだったのか」みたいな気付きも得た。これからも信頼できる作品だと思った。続編、待ってます。いややってもらわないと困る。本当に。

この作品が好きで本当によかったと思った。そして、推しさんが好きで本当に幸せだと思った。私が今本名盤のことでちょっと弱ってるからかもしれないけど、それを抜きにしても推しさんのお芝居はいつ見ても間違いないって思った。そう思わせてくれることは、本当に感謝すべきことだな、と改めて思いました。推しさん、感動と幸せをありがとうございます。

今回は以上です。
ここまでお読み下さりありがとうございました!

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声の仕事と舞台俳優

この話題毎回書こう書こうと思っているのにいつも「推しが最高!」となって忘れてしまうトリ頭なのですが、今回こそはじっくり書きたいと思います。

 

最近、舞台俳優が声の仕事をすることが増えてきた。
それも2.5次元舞台の流行から舞台とアニメ、ゲームの親和性が生まれ、舞台俳優も今までよりも舞台上での「声の演技」が求められるようになったからかなと勝手に思ってる。
実際、いい声の人はソシャゲとかアニメの制作から声を掛けられて活躍しているっぽい。
そしてそれとは別に、「もともと声優になりたかったけど今は舞台を中心に活動している」「今は舞台で活動してるけどいずれは声優になりたい」という役者さんも少なくないだろう。
徐々にそんな方々が声の仕事をメインに方向転換していく様子も見受けられるようになった。
たしかに声優志望者があふれかえっている今、声優養成所に通っても普通に事務所に所属するのも一苦労らしい。しかし苦労して事務所に入ったとしてもそこからが一番苦労する。事務所に入ったからと言って仕事があるわけではない。沢山いる新人声優の中で、どう他の人と差をつけるかがとても大変らしい。私はその世界に足を踏み入れたことがないので詳しくはないけど。
そこで「一度舞台に出演してある程度ファンを付けてから声優に転向する」という役者もいる。それはそれで1つの戦法としてありだと思う。ありよりのありだと思う(無理矢理若者言葉を使いたがる)
まあしかし今は舞台で活動する若手俳優もかなり多くなっているのでそれが叶うかどうかはまた別の話だが。
しかし、「舞台で芝居をする姿」に惚れたオタクはいきなり「声優として活動する」と方向を変えられたらどう思うものなんだろう。
私は「応援する」という気持ちと「舞台で姿が見れないのはすごくやだ」という両極端な気持ちどちらも同じくらいあった。

私の推しさんはもともと声優志望だった。しかし一度舞台を経験し、それがあまりにも楽しかったので舞台に出るようになった。
声優としても結構活動しているが、圧倒的に舞台の仕事の方が多い。多分、推しさんの名前を知っている人は「声優として」ではなく「舞台俳優として」の方が多いだろう。
実際ついこないだ声優ファンに「アニメにも出てる人なの!?」と驚かれた。出てるよ(憤怒)
同じ「芝居」と言っても「舞台」と「声優」じゃ大きく違う。
舞台でいくら上手な人でも声だけの演技は微妙という人もいるし、その逆だっている。
だから舞台も声の演技も経験しているということは今後の活動の幅が広がると思っている。
それはその役者にとっても良いことであると思う。
それに「もともとは声優になりたくて芝居を始めた」と推し本人から言われたらオタクとしてはその夢を応援したいと思う。
思うけど、最初に好きになった姿が「舞台に出ている姿」なら、声優に専念されたとき、その姿は見れなくなってしまう。
表情とか、細かい仕草とか、ダンスとか、殺陣とか、それらは見れなくなってしまう。
それらを含めて好きなのに、それらを見れなくなるのはすごく寂しい。
方向性は違えど同じ「芝居」という仕事を続けてくれるならそれだけでいいかもしれない。
でも今までずっと好きだった姿の一部は見れなくなってしまうのは寂しい。
でも舞台は体力勝負なところが大きい。このまま推しが歳を取っていっても今と同じように舞台に出続けることは難しいのではないかと思う。
だからきっといつか、舞台を降りる日が来るだろうと思っている。
それがいつなのかはわからない。明日かも知れないし数年後かもしれない。
本人がそうしたいのなら、それを応援したい気持ちは嘘ではない。けど全く寂しくないと言ったら嘘になる。
本人がやりたいと言うことを心から応援しきれないのはファンとして失格なのかもしれないけど、寂しいもんは寂しい。
そう思い続けて、そんな不安を抱えてから数年経ったが、その不安は拭いきれない。
そして、こないだお題箱にこんなメッセージが届いた。

私の推しは声の仕事が中心になってきています。
私自身半年ほど前やっと今の仕事形態を受け入れられるようになり、どんな仕事でも応援できるようになりました。
彼自身舞台をしていた当時よりも心や体に余裕が感じられ、休みの時の過ごし方を話したり、今の仕事を「楽しい」というようになった推しに安心しつつも、やっぱり舞台に立ち芝居をする姿が大好きでそれを観たい気持ちがまだ残っています。
私にとって9さんの推しさんは本当に本当に尊敬している方で私の推しにもこのようになってほしいなあと思ってしまう方です。いつまでも舞台の上に立ち続けていただきたい方です。
しかし身体のことを考えるといろんな心配が出てきてしまうお気持ちお察しします。
是非後悔のないように、是非推しさんとの生活を楽しんでください。
ちなみに私自身、推しの仕事を受け入れてからは舞台のみをしていた当時よりも露出が多くなり、いろんなところで声が聴け、姿が観られる今の生活に慣れ、楽しんでいます。

この役者さんのファンの方は何人か知っているが、さぞ複雑な気持ちなのではないだろうかとここ最近ずっと思っていた。でも、こういう考え方もあるか、とハッとした。
推しの芝居が好きだけど、それは媒体が変わったら変わってしまうものではない。舞台だろうとアニメだろうとなんだろうと好きだと思えるのは同じことだ。
本人がそう望んで進んだ道なら応援したい。
舞台は稽古もあるので1つの作品につき拘束時間が長いし、体への負担も大きい。
それらが減るということは推しさんももっとのんびりできるのではないだろうか。
ついこないだまであちこち傷だらけの推しさんを見ていたら、それもいいのかもしれないと思ってきた。
別に声のみの芝居になったからって嫌いになるわけがない。
このお題箱に送ってくださった方のように推しの進む道を受け止めて応援できるオタクになりたいと思った。

推しさんはアニメイベントに出演すると「普段は舞台で活動しています」と自己紹介をする。
そして「どんな媒体でも色んなことにチャレンジできるのは幸せだし、全ての仕事のいいところをミックスしていきたい」と言っていた。
そして舞台上での推しさんの心の底から楽しんでいるような表情を見たら、きっとまだ舞台の上でお芝居してくれるだろうなと根拠はないけどそう思った。
私もそう簡単に変われるほど強くはないから、推しさんが舞台に立ち続けてくれる間にその「いつか来るかもしれない時」の覚悟をしっかりしておこうと思った。できるかわかんないけど。
それからやっぱり「後悔しないように」今の推しさんの姿を目に焼き付けたいから、劇場に行こうと思った。

推しも永遠じゃないし、自分がオタクをしている時間も永遠じゃないからね。
だからやっぱり結局は「後悔しないように推し事に励む」ことが私が今できる一番のことかなと思う。


ここからお題箱返信です

いつもブログ楽しく拝見しています!2.5でもオリジナルでも演じることに変わりはないと思うんですけど、最近の若手俳優だとオリジナルに出た時に「どうやって役作りをすればいいか分からない」って子もいるので推しさんにはバランスよく出てほしいです…。

そうなんですね…たしかに2.5というか原作ありきの作品が多い中、それしか経験したことがなく突然オリジナルに放り込まれたら戸惑うかもしれませんね…。
でも私は勝手に「上手い役者」って「変態的に想像力が長けている方」だと思ってます(disじゃないです)
2.5(原作もの)は原作にキャラクターの性格や方向性がオリジナルよりもしっかり書かれていますが、それ故に原作で描かれていない隙間の部分のお芝居は難しいと思います。それはもう原作に描かれていないのだから上手に想像するしかないと思います。オリジナルも、ある程度自由にできると言ってもそれも「想像力」が必要になると思います。芝居することに「想像力」は2.5だろうがオリジナルだろうがなくてはならないと思っています。だからオリジナルに慣れていない若手俳優さんも2.5でもオリジナルでも経験値を積んで自分なりの「役作り」をできるようになってほしいなと思います。コメントありがとうございました!

 

はじめまして。9さんの推しさんと同じ方を推している者です。私も同担の方とは積極的に関わりたくなく、同担の友達もまったくいないのですが、推しのことを書いてる方がいる!と嬉しくなってコメントさせていただきました。
最新のエントリをうんうん頷きながら(そしてときに涙しながら)読みました。自分もあと何回現場に通えるだろう…何回推しの舞台を見れるだろう…って思いますよね。これからも別々に後悔のないように推していきましょうね!

同担さんだーーーー!(狂喜乱舞)私のブログを読んでコメントしてくださる方ってみなさんびっくりするほど私と同じようなスタンスで私自身じゃないかと錯覚してしまいます(ちがう)
同担の書くブログって「はあ?こいつ解釈違いなんですけどマジウゼー」とか思ってもおかしくないのに(偏見)優しいお言葉ばかりで感動します。もはや同担さんが推せる(?)
ほんと、今回の記事でも言ったようにオタクができること、自分が現場に通えることは永遠ではないですからね。お互いに後悔の無いように推していきましょう。
コメントありがとうございました!

 

ここまで読んでくださりありがとうございました。

引き続き質問・意見・その他諸々何かあればお気軽にどうぞ。(ブログネタほしい)

odaibako.net

50の質問に答えるやつ~流行りに乗りたい~

流行ってる!やりたい!

konamon.hatenadiary.com

古のオタクの血が騒ぎますね。ってこれ書いてる人みんな大体同じこと言っててなんだか安心しました。

脳直で書きましたが書いてて楽しかったから満足です。よかったらご覧ください。

 

1.推しを知ったきっかけは?
某ミュ。10年くらい前かな…もっとかな…こわ…。

2.推しが気になったきっかけは?
何か分からないけど惹き付けられた。

3.推しを推そうと決めた理由は?
何か分からないけど気づいたら推してた。

4.推しを聞かれて答えられる?
ここでは明言はしないかな。まあ検索に引っかかりたくないので名前を出してないだけなので、ブログを読めばわかるかと。あ!これ「『はじめに』を隅から隅まで読めばメインページのパスワードがわかります」っていう古のアレ系サイト(ぼかし)のシステムに似ている!そんな感じです!(????)

5.推しの宣伝はしてる?
身内にはしている。ただし私に激甘で「9ちゃんの推しさん素敵だね~」って褒めてくれる人限定です(クソ)

6.推しを大切な人へ紹介したい?
大切な人と聞いて推しが浮かんだので駄目です(?)

両親と地元の友人には紹介しました(にっこり)

7.推しはどんな顔?
5番手顔って言われます。私的には1番手顔です。

8.推しはどんな声?
わりと特徴的かな、と。聞きやすい声です。
どんなガヤでも推しさんの声だけ物凄くクリアに聞こえるのは推しさんの声が素晴らしいからなのか、私の耳が対推しさん用に研ぎ澄まされてしまっているからなのか。

9.推しはどんな手?
綺麗だよ(イケボ)自分に自信がない推しさんが唯一自分のチャームポイントとして挙げたのが手です。
個人的にはそこまで好みの手じゃないんですが(ひどい)なんか綺麗なんですよね。
その透き通った肌はまるで白雪のよう…推しさん白雪姫なのかもしれない…(?)

10.推しはどんな体型?
綺麗だよ(イケボ)引き締まってる方だと思ってましたがよく見たらお腹ぷよぷよしてました。可愛いね。
鎖骨が最高すぎるので推しさんの鎖骨に住みたいです。

11.推しは表情豊か?
はい。可愛いね。
5番手顔と言われると書きましたが、なんというか表情のバリエーションがめちゃくちゃ豊かなんですよね。
決める時はバシッとイケメンな表情をしますがそういうのを求められてないと分かると3枚目な表情をする。最高ですね。

12.推しは恥ずかしがり屋?
はい。可愛いね。

13.推しは素直?
ではないですね。可愛いね。でも結構わかりやすいところあるから素直なのかもしれない。可愛いね。

14.推しは秘密主義?
秘密主義っぽく見せない秘密主義です。推せるね。

15.推しはおしゃべり?
聞き上手な人が好きらしいので本来はおしゃべりだと思いますが大抵聞き役に回ってます。優しいね。推せるね。

16.推しは運動神経いい?
悪くはないと思うけどそこまで良くもないかな。
でもダンスとかの振りはいつも覚えるの早い。推せるね。

17.推しは人見知り?
初対面の人ばかりの現場だと隅っこで空気と同化してるらしいです。可愛いね。

18.推しは友達が多い?
遊びに行ったりすることは多くなさそうだけど慕ってる人は沢山います。
若手のように「飲み行こうぜ!いえーい!」という感じは全くなく、少人数でしっぽり飲んで(ただし推しさんは1杯目で顔真っ赤になります)熱い演劇論を語りたいタイプ。
うわ~~~おじさんだね!可愛いね!

19.推しはセンスがいい?
いいえ(力強く回答)
ただしお芝居のセンスは抜群だよ!

20.推しの好きなものは?
ゲーム、甘いもの、演劇。

21.推しは写真写りがいい?
はい(力強く回答)
自撮りは下手っていうか多分恥ずかしくてちゃんと撮りたくないんだろうなって感じですがそれはそれで可愛いのでオッケーです!
いやあんまオッケーじゃねーや!自撮りも見たいもん!

22.推しは涙もろい?
芝居以外では泣きません。推せるね。
某舞台のカテコで1度だけ泣いちゃったけどあれは本人も不可抗力というか泣くつもりもなかっただろうし、その後の軌道修正もさりげなくこなしたので泣かなかったと言っても過言ではない(過言)

23.推しは偏食?
栄養には気を遣ってるらしいけどほぼ外食です。

24.推しはSNSやブログを活用してる?
Twitterは公演期間だとこまめに呟くけどブログは気付くと死ぬほど放置してる。次のブログ更新は何年後だろう。

25.推しの仕事面ではどこが好き?
真面目でストイックで演劇が大好きなところ。魅力的なお芝居。ていうか全部。

26.推しのオフ面ではどこが好き?
オタクに見せる面は全て仕事上の顔だと思ってます。私がオタクである限り推しさんの仕事面の顔しか知れないということです。いいのです、それで(菩薩顔)

27.推しに手紙書いたことある?
はい。

28.推しに最初に出した手紙は?
いつだったかは忘れたけど感謝状みたいな手紙を書いたのが最初。

29.推しに1番最近出した手紙は?
こないだ。

30.推しへの手紙のポイントは?
だらだら長く書かない。良かったところ好きだったところを書く。

31.推しにプレゼントしたことある?
はい。

32.推しに最初にあげたプレゼントは?
ひみつ

33.推しに1番最近あげたプレゼントは?
ひみつ

34.推しへのプレゼント選びのポイントは?
いくつあってもいいような消耗品や本人が欲しいとこぼしていたもの。

35.推しへ次にあげたいプレゼントは?
上記のものでざっくりは考えているけどあんまり考えてない。

36.推しと接触したことある?
はい。

37.推しとの接触は緊張する?
はい(力強い回答)

38.推しとの初接触は?
数ヶ月前。ずっとイベント類は怖くて避けていたので。

39.推しとの1番最近の接触は?
こないだ。

40.推しとの接触で心に残ってる思い出は?
全てが心に残ってる思い出です。

41.推しとの次の接触でしたいことは?
とにかくお礼を言いたい。そしてゆっくり休んでくださいって言いたい。

42.推しの発言で心に残っているものは?
ありすぎて書けない。

43.推しのために心がけていることは?
諸々と後悔しないように行動する。推しさんの現場に行く時はバンギャっぽく見せない(?)

44.推しを推し始めて自身に変化はある?
いつから推し始めたのかも曖昧だし、推してるのもわりと長いし生まれてこの方オタクだし、自分ではよくわからない。
でも身内から推しさんの話するとメスの顔になるよねって言われます(照れ)
私生まれてからずっとメスだったんだけどな(照れ)

45.推しのことを考えるとどんな表情になる?
えっ…にやにやしちゃうに決まってるじゃないですか…(にやにや)

46.推しのことはどんな風に好き?
田村ゆかりの「チェルシーガール」みたいに好きすぎて幸せ!という時もあればDaizyStripperの「ジュリエットのナイフ」みたいに好きすぎて苦しくなることもあります。

47.推しのこと好きだなあと思う瞬間は?
思わないときがないかもしれない(重い)

48.推しは心の支えになる?
心を安定させてくれる存在でもあれば「私も頑張ろう」と勇気づけてくれる存在でもあり、背中を押してくれる存在でもあって、重たいかもしれないけど推しさんがいなかったら今の私はここにいないと思います。重たいね。

49.推しは心を安定させてくれる?
色々と不安になることもあるしガチ恋だし面倒なオタクなので病むことも多いけど、推しさんのお芝居見ると全部吹っ飛んじゃう。そんな感じです。
たとえ公演前に嫌いな同担に鉢合わせて心が荒んでいても公演後には「公演前に何かあったっけ?」と思うほど全て消し飛びます。推しさんは魔法使いかもしれない。

50.推しへ伝えたいことは?
とにかく、一段落ついたらゆっくり休んでください。いつも私たちに良い物を届けようと沢山努力してくれてありがとうございます。大好きです。

 

とっても満足。

言うほど面白い回答ではないと思うけど書いてて「あ~~~~推しさん好き~~~~」ってなったのでいいです(語彙力がない)

何かあればお気軽にどうぞ。

odaibako.net

ハダカ座公演vol.1「ストリップ学園」(ネタバレなし)

普段こういうがっつり公演の話はブログに書かないのですが、今回ばかりは書きたくなったので書かせて頂きます。ネタバレはしませんので気になっている人は是非参考にしていただければ。

www.clie.asia

 

宝ジェンヌを夢見て宝塚音楽学校に入学するようにストリップで天下取る夢を抱いた少女達の集う場所、ストリップ学園。
それぞれの想いと夢を抱きながら伝説のストリッパーの称号「アゲハ」を目指すべく奮闘する少女たちの物語。
ストリッパーを目指す少女たち、登場する女性たちはすべて男性キャスト。女装で少し妖艶な雰囲気、と言うとマグなんとかかんとかを思い出すが、それとはまた全然違う。
上演時間は2時間ほどだが、あっという間に過ぎてしまう、ジェットコースターのような、一種の絶叫系マシーンのような作品。
会場は新宿FACE。本来のFACEの正しいステージの使い方、というかFACEでプロレスをするときのような客席配置。中央にステージがあって、それを四方から囲むように配置されている。ステージも回るのでどこが正面とかもあまりないのかもしれない。キャストも四方八方から登場し、会場内を歩き回り走り回るのでどの位置にいても「見えにくい」ことはなく楽しめると思う。

 

キャスト

メインの少女たち4名は若手俳優たちが演じる。

・星野ラン/古谷大和
幼い頃に観たストリッパーが忘れられなくて田舎から走って都会に飛び出てきた少女。
もともと綺麗な顔立ちの古谷くんだけど、女装もばっちり似合っている。
この美貌で天真爛漫ドジっ子属性とかチートすぎる。
その長い手足を使って魅せるストリップは思わず息を飲んでしまう。

・一條葉子/石田隼
ストリッパーの母を持つ、生まれ持っての踊り子。
とにかくとても華奢なので抜群に女性衣装が似合っていて本当に女の子みたい。
でも一番ナチュラルで素朴な雰囲気で親しみやすい。
私は葉子に一番感情移入してしまったかもしれない。
あと石田くんの細かい小ネタのような芝居がめちゃくちゃツボすぎてめっちゃ笑う。

・橘朋美/芹沢尚哉
貧乏故にお金を稼ぎたくてストリッパーを目指す少女。巨乳。
すごく明るくて元気いっぱいなあどけない女の子だが時折とんでもない色気を見せる。
パジャマ姿とかもう女子にしか見えない。
色々詰め込んでいるとはわかっているのに巨乳が違和感ないのはどういうことなんだ。

 ・岩清水姫華/藤原祐
何不自由ないお嬢様育ちだが何故かストリッパーを目指す少女。
ひとつひとつの仕草に気品が溢れていて流石お嬢様、という感じだがそれだけではない魅力がある。
めっちゃ色白なのですごく綺麗。

 

そして若手俳優ではないがもう一人。

 ・御手洗いちご/ロッキン=ヨーコ
今回舞台初出演とは思えない台詞量と運動量を見事にこなしていて本当に初舞台?と何度も思った。
多分、このキャラクターに感情移入してしまったり胸を締め付けられる女性客は多いんだろうなと思った。

 

少女達をとりまく周りのキャラクターも非常に個性が強い。
小林顕作さんや千代田信一さん、藤田記子さんたちの安定感が半端じゃない。この人たちが登場したら「次はどんなことで笑わせられるんだろう」みたいなわくわく感がある。

 

物語

同じような女装舞台であるマグなんとかかんとかと比べると、一番違うのは「女性役の演じ方」だと思う。リアルな女性らしい女性を演じているわけではなく、ところどころ男らしさをわざと残してコミカルに演じている。
でもそのおかげで色んな生々しい要素すらギャグ化されるというか大胆なデフォルメとなり、受け入れやすくなっていると思う。
一方で男らしさが残っているはずなのにここぞというときは全員女性にしか見えない。なんだこれ。不思議な感覚。
また、少女たちの抱えている闇や苦しみも、エピソードだけ聞けばものすごくつらい話。特に女性なら更にそのつらさが増すと思う。ただひたすらにつらく悲しいシーンとならないようにパワフルに、コミカルに演じていてあくまでも「観客を楽しませる」作品として作られているように感じた。

ちなみに小中学生並の意味分かんないくだらないギャグとか好きな方は絶対好きです(褒めてる)。私はくだらないネタ大好きなのでめちゃくちゃ笑いました。
ストリップと聞くと「下ネタが多そう」とか「エロい」と思いがちだと思う。
もちろん、そういうセクシーな要素もあるが、少女たちの背負うドラマに惹き付けられてしまう。
先にも述べたが少女たちやストリッパーが抱える重たく苦しいそれぞれの想いが描かれている。
女性ならばきっと思うことがあるのではないだろうかと思う。
私なんかは深読みクソ野郎なのであらゆる場面で深読みしてはめちゃくちゃに泣いた。

 

演劇かショーか

歌が結構多いのだが、その歌詞をよく聴いてみるとめちゃくちゃ意味不明なフレーズを歌ってたりして思わず笑ってしまう。
そしてその曲や様々なもののセンスが80年代の香りがして私はめちゃくちゃ好きでした。諸々と若い子には通じたんだろうか(震え)
そしてなにより、これは「観客参加型」の作品である。
公演中に気分が高まったらいつでも声を発してOK。決まったタイミングに紙テープを投げる(投げる際は立ち上がってもOK)。好きなキャストにチップを渡す。
これがあってようやく作品が完成する気がする。
声を出していいとか立ち上がっていいとか、普通の舞台なら絶対に禁止されることだがこの舞台ではOK。むしろ声を出せば出すほど演者側も喜ぶ。
この感覚はバンギャの私としては「舞台を観る」というより「ライブを観る」という感覚の方に似ていた。
少女たちのドラマも沢山あり、確実に演劇ではあるのだが、その時入っている客の反応や盛り上がりによって作品の感じ方も変わってくる。
客の反応で変わるのは普通の舞台でもあることだが、この作品はそれがより顕著だし客の反応によって演者もショーの見せ方を少しずつ変えている。
特に中村中さんによる伝説のストリッパーのストリップシーンはものすごくアーティスト性を感じた。
その迫力ある、でもどこか儚くて切ない歌声と美しいストリップには思わず涙が溢れてしまう。
中村さんだけでなく他のキャストのストリップも、ほとんどストリップに触れたことがないであろう観客に向けて「ストリップ」というひとつのエンターテイメントをじっくり大切に噛み砕いて見せてくれるような、そんな風に感じた。それぞれの役の想いを乗せて。

 

作品のはじまり

「非常識な舞台」が最初からテーマとされていた。「非常識な舞台」だから公演中声を自由に出していいし飲み物を飲みながら観てもOK。そして観客が下着(ハンカチ等でも可)を振り回す。私はパンツを振り回す現場に慣れていたので(どんな現場だ)(本命盤のライブです)すんなり受け入れたが常人なら戸惑うと思う。でもパンツ振り回すのめちゃくちゃ楽しいよ!
何故こんな非常識な作品をやろうとしたのか。プロデューサーがパンフ等で語っていた。
昨今、舞台に「常識」を必要以上に求めることが増えた。特にSNSでこれはマナー違反だとかこれは非常識だとか、ごく一部を取り上げて議論されている事が多い。だからこそ「最初から非常識な舞台」を作りたかった。常識かどうかを議論しなくても最初から非常識に、演者も観客も難しいことは考えないで頭を空っぽにして全員一体となって楽しめる作品を作りたいと思った。だから今までどこにもないような非常識な舞台を作った。
ニュアンスだけどこの話を聞いて私はふと、このはてブロを思い浮かべた。はてブロでもよくマナーに関する話はしょっちゅう取り上げられる。私も何度かした気がする。だから、是非はてブロ民のみなさんには一度観て欲しいと思ってこの記事を書いた。
私自身だいぶ頭が堅い人間なので「非常識」はものすごく嫌いだ。だからこそ、この舞台のすべてを「すべてがすごくよかった!」と一言で言える訳ではなかったが、色々と考えさせられた。そしてとても珍しい体験をしたと思った。大嫌いなはずの「非常識」なのに、観終わったあとは満足感と「楽しかった」という感情があった。こんな経験は恐らく他の舞台ではできない。
この作品をどう感じるかは人それぞれだと思うが、一度観てみて欲しい。少しでも多くの人に観て欲しいと、純粋にそう思った。
そして、そんなプロデューサーが公演中に汗をかきながらステージ脇で裏方の仕事をしている背中を見て、その想いが強まった。

 


とにかく私は沢山笑って、沢山泣いた。
作品自体、急に始まって怒濤のように話が繰り広げられてあっという間に終わってしまうジェットコースターのようなものだったが、私の情緒もジェットコースターだった。
最初はもっとネタ的な、がっつりコメディ系なのかと思っていたがまさかこんなに泣くとは思わなかったし「非常識」が嫌いな私がこんなに楽しめるとは思わなかった。
キャストもスタッフも全員が、とにかく全力で自分の持っている力を全て振り絞るように「非常識」を作り上げている。その姿は女装姿でも非常にかっこいいと思った。
普段しっかり物語を楽しむ舞台や2.5次元舞台を観ている人ほど、観て欲しい。他じゃ絶対に味わえない経験がある。どう思うかはわからないけど、それを経験しないのはきっと損だと思う。

既にDVD化と映像配信が決定しているが、会場の四方八方から登場しては会場いっぱいを駆け回るこの作品。どのように映像化されるかはわからないが確実に劇場で観た方が何倍も楽しめると思う。

そして何より、「作品を演者たちと共に作る一員」となる楽しさ、快感は劇場でしか味わえない。
公演は1/20(土)まで新宿FACEにて行われている。当日券も用意されている。また、既にこの公演のチケットを所持している人に受け付けで紹介して貰うと当日券が1000円安くなるというシステムがあるので周りにチケットを持ってる人がいたらお願いしてみるのもいいかもしれない。
是非物販で紙テープ(200円)とチップ(300円)を買って、おうちから未使用のパンツを持って行くとより楽しめるだろう。

常識人が多いであろう、はてブロ民のみなさま、一度究極の「非常識」な舞台を覗いてみてください。何か感じるものがあるかもしれません。

 

引き続き何かあればお気軽にどうぞ。既に頂いてる質問絶賛下書き中です。遅くなってすみません。

9さんのお題箱

原作ファンと俳優ファン

以前にも同じようなタイトルで書かせて頂いた。

 

que-9.hatenablog.com

 とりあえず、思っていることはこの時と変わらない。

2.5はメディアミックスの一種だし、というかそもそも舞台って最初は「聖書」をより普及するために出来たという説も聞いたことがある。たしか(曖昧)

つまりもともとは書物(文章)だったものをわかりやすく具現化するために出来た。しかし2.5となるとまた微妙に変わってくる。

書物ではなく既に「キャラクター」が(次元は違えど)存在していて「声」もついているし、2次元だからこそのファンタジーもあるだろう。

それを生身の人間が演じる、再現するというのは現実的に考えれば難しい。無理だと思うから「これを舞台化します!」と発表すれば話題になる。

.5が飽和状態な今は特に、「ただ舞台化」するだけじゃ「普通」になってきた。だからこそ「実現不可能そうな作品」を取り上げることも増えてきた。

それもそれでどうなんだろうって思うけど、話題になればなるほど人の目に留まるし、人の目に留まれば動員も少なからず増える。話題にならないものよりは。

もう何でも舞台化しちゃう風潮は私達オタクがそういうのに飽きて、偉い人たちも飽きれば終わる。多分それまでは続くんだろうなと思っている。

見たけりゃ見るし、興味ないならそれまで。それがいい作品かどうかは置いといて。

金を出すのに値するかどうか、そして金を出すかは自分で決めることなのでそのへんはもうどうでもいいです。

 

原作厨と俳優厨がドンパチする大きな理由ってそれぞれあると思う

まず、原作厨側が言う「原作を知らないくせに」問題。

要するに、原作読んでも(見ても)いないくせに!俳優しか興味ないくせに!みたいなバトル。

俳優厨でも「原作モノは予習すべき?」という疑問もたまに見かける。

個人的には「好きにしたらいいんじゃない?」と思います。

だって上記でも述べましたが、結局舞台、特に2.5は「メディアミックス」なんですから。

原作とは違うフィールドのオタクにその作品を広めてオタクを増やそうっていうのが元々の目的のはず。そうじゃないにしても、舞台をきっかけに原作ファンが増えたら原作サイドは嬉しいでしょう。

もちろんここで「にわかムカつく」というにわかアンチ派の話は置いておきます。

まあその時点でにわかでも、その舞台を観終わった後に原作を勉強すれば問題ないと思います。私は。

むしろ、中途半端に原作を予習して「あそこは原作と違う」と知ったかする方が面倒だなと思う。

そりゃ「実現不可能そうな作品」が「舞台化」するんだから、どこかは「確実に再現は無理」という部分はあるでしょう。そういう間違い探しのような目線で観劇するのは観る方も観られる方も幸せにならないと思う。

私も2.5が増えてきた数年前はそんな感覚で「ここもここも原作とは違う、原作ではこんなんじゃなかった」と記憶の中の原作と観比べていたことがあった。正直言ってつまんなかった。つまんないのにお金を出してるなんて…と考えて更に不快感が募った。

そういう考えに疲れて最初から「原作とは別物」と考えて観るようになってから舞台そのものを楽しめるようになってきた。もちろんそれでもクソだと思うものも全くないってわけじゃないけど。

何が言いたいかと言うと、「原作知らないけど好きな俳優出てるから観る」でもいいじゃん。それで原作が気になったら原作にも手を出せば。

もちろん俳優目当てで観劇してから原作を知らないのに原作にケチつけるみたいな性根腐ったことする奴はムカつくけど。

原作知ってたらもっと舞台を楽しめることもあるけど、逆に原作を知ってたから楽しめなかったということもある。

人とモノによる、結局。

だからどっちが正しいって訳じゃないと思います。

 

 

次に、俳優厨の言う「原作厨は観劇マナーを守れ」問題。

原作厨は総じて観劇マナーを守らないというバトルを見かける。

正直本当にマナー悪いのが全て原作ファンだけなのか?とは思うが、現にマナーが悪いやつがいるのは事実。

私も何度観劇中に腹を立てたことか。

そもそも、原作ファンだろうが俳優ファンだろうが、マナー悪い奴って注意されると「知らなかった」で済ませようとする(個人的意見)

それで許されると思っているのか?と思うわけだ。

あんた1人がマナーを守らなかったおかげで同じ代金払ってるその他大勢が不愉快な思いをする。推しの台詞を聴き逃したかもしれない、推しの決め顔を見逃したかもしれない。

その一瞬って一生二度と戻ってこないんだよ。再現できない、絶対に。

ドラマじゃないから再放送もできないし映画じゃないからDVDにもできない。

円盤化したとしても何時間何十回の公演中その一瞬がカメラに抜かれる確率って死ぬほど低いよ。

仮に抜かれてたとしても生で見るとの画面越しに見るのは全くの別物ですし。

その一瞬のために働いた金でチケット買って、地方から高い交通費を出して来てるかもしれない相手の、その一瞬を奪ったら、どう詫てくれるの?って思う。

詫びれないでしょ、弁償もできないし、再現もできないんだから。

ちょっと大げさだけど少しでもそういう不愉快な思いをしないために「マナー」と「ルール」ってあると思います。大勢の人が同じものを同じ空間で観るからこそ。

それを「知らなかった」で済むわけがないでしょう。

そりゃいくつもの舞台を観てきた歴戦の舞台オタクたちにとっては暗黙の了解、当たり前のルールでも、新参者には何もわからない未知の世界だと思う。

でも普通~~~~~に考えて、歴戦のオタクだって、新参者だった時期が必ずある。

歴戦のオタクだって観劇マナーもルールもわからないときがあったよ、そりゃ。最初から知ってたわけじゃない。

大勢の歴戦のオタクも何も知らないまま観劇してたわけじゃない。

初観劇の前にちゃんと学んだんだよ。なんだってそうでしょ。

観劇なんて世間からすればただの娯楽でしかないと思うけどオタクにとっちゃ戦場なんだよ。

チケットとるところから戦は始まってんだよ。チケットの効率のいい取り方を学び、交通費はいかに節約できるかを学び、劇場ではこうすべきという戦術を自ら学んできたんだよ。

私が舞台にハマりだした時はネットで観劇マナーを検索してもあんまりヒットしなくて宝塚のマナーみたいなのを参考にしたりDVDで客席が映ったら普通どんな服装で行くのか?とかそういうとこまでチェックしたり最終的には知ってそうな人に聞いた。

今の時代は検索すりゃ山のように出るでしょう。そんな山のような財宝を探しもしないで「知らなかった」はないだろ~~~~~~~~~~!

少々熱くなってしまいましたが、要するに「どんな理由、どんな目的であれ観劇するなら行く前にマナー等を調べてから行くのが常識」だと思います。

あとは解釈違いでドンパチしているのも見かけるけど、これは原作厨VS俳優厨ってより、原作厨と脚本、演出、キャストとのドンパチって感じがします。
冷静に考えて、何百、何千の観客がいたら(観客全員が原作ファンと仮定して)その人数分の解釈が存在するだろう。そしてそこに脚本家や演出、キャストだってそれぞれに「自分なりの解釈」を持っているはず。演者側はそれをあーでもないこーでもない、と練りあって「個々の解釈」から「カンパニーでたどり着いた解釈」を導き出し、それを大勢の観客に提供しているのだと思う。そう思いたい。私物化とかそういうのは一切ないって思いたい。そうであってほしい(願望)
それが何千通りの解釈すべてに一致するかと言ったら、絶対にそれは無理だと思う。全く同じだと感じる人はごく僅かだと思う。だからこそ「原作」と「舞台」は「別物」だと思ってる。たとえ原作者が脚本を書いて、演出をつけたとしても、キャラが2次元じゃなく3次元の全く別人が演じるのだから、完全なコピーにはなれるはずがない。そこは割り切らないといけないと思う。
割り切ったとしてもどうしても受け容れられないというのならそれまでの話。だと思うんですけどね、まあ難しいですよね。

 

長いこと二次元オタクも舞台オタクもやってきた身としては、どちら側の意見もわかるときもあればそれは違うだろと思うときもある

別にお互い仲良くすべきとは思わないけどそこまでいがみ合う必要もないのではと思う。

私は俳優には詳しくない原作ファンから推しさんの芝居を褒められると死ぬほど嬉しいし、原作を知らない俳優ファンから原作が気になると言われたら喜んでダイマする。

その感じ方は人それぞれだと思うけど推しさんの現場に、なるべく負の感情を持ち込みたくないし、やっぱハッピーにオタクしたい。それだけです。

とりあえず観劇中の携帯は電源切ろうな!光や音を出すのは駄目だぞ!バイブも駄目だ!某ミュで推しさんのソロ中ずっとバイブ鳴ってたのまだ許してねぇからな!(私怨)

舞台に何回通うか問題

前回のブログ、当選したことの嬉しさ故に支離滅裂な文章すぎて自分で笑いました。それでもスターつけてくれるみなさんの優しさよ…。

あまりにもめちゃくちゃな文章すぎたので改めて1つずつ記事にしようかと思います。
まずは「数回しか行ってないのに満足できるなんて」の件から。
昨日のブログを投稿してからお題箱に何個か意見が寄せられました
「普段御高説垂れてる人が数回で偉そうな顔してる人が腹立つ」「その程度でよく推しくんのファンですって堂々とできるなと思う」「結局お金を多く出してる方が偉いのに数回ぽっちで偉そうにしてるのが腹立つ」
なるほどなーーーー!と興味深く読ませて頂きました。貴重なご意見ありがとうございます。複数の意見の中から勝手に抜粋させていただきました。(※もし勝手に載せるなという方がいましたらお声がけください。削除させていただきます。)
 
まず最初に私もだいぶ偉そうなこと言ってる気がしますが、毎回数回しか行けない弱小オタクです。そのへんはご了承願いたいと思います!!!!偉そうに思われてたらすいません!!!!
私は1作品しか見ていないのに「私は誰よりも推しくんが好き!」とか言われたら「ほう、いい度胸じゃねぇか」と思うけど(物騒)、毎回しっかり観劇しているのなら別に何も思わないし、その都度観劇回数なんて気にしない。
ていうか、そもそも「あいつは何回行ったらしくて、こいつは何回行ったのか…」と他人の観劇回数をチェックする意味が申し訳ないけどわかりません。他人の動向より自分が何回行く予定でちゃんとチケットはその分あるか…会場はどこで開場時間は何時で現地に間に合うか…という情報を整理するので精一杯です。脳内のメモリが足りないんで(笑うところ)
なので「誰が何回行っている」という情報が最初からないので私は全く腹立たないんだろうな、と思います。
あと「同担が偉そうなこと言ってる」のがムカつくのはわかります。めちゃくちゃ。元推しくんの同担がそうでしたし。でも推しさんの同担は周りにいないし、よくわかりません。多分ファン層的にマウント張り合うような感じはない気がする。現場行ってもみんな穏やかそうな人が多いイメージ(人は見かけによならいかもしれないけど)
基本的に私は「解釈違い、価値観違いの同担とは仲良く出来ない」と思っているし、その自分の解釈とか価値観は他人から見たら面倒だろうと自覚してるつもりなので、むやみに同担に接触したら良い気分にならないとわかっています。だから自分から同担に関わろうとしないので、同担が何をどう言ってるのかは知りません。知ったところでポジティブな気持ちになるれるとは思わないので。リスクはなるべく減らしたい。
そして疑問に思ったのは、「全通すれば”ファン”として堂々としていいのだろうか」ということです。言い換えれば「全通しなかったら”ファン”と呼べないのだろうか」ってことです。まあ、これはだいぶ極端だと思いますが、どうしたら堂々と”ファン”と言えるんでしょうか…。
舞台は生ものだから、その回ごとに色が変わったり、すべて同じものではないし、なにより大体目が足りない。小道具や美術、他の役者さんに気を取られていると推しさんの表情を見逃すことなんて多々あるから、何度でも見たいと思うのが舞台というものだと思う。
余談ですが、推しさんの某舞台で序盤からずっと死ぬほどシリアス展開なのに推しさんのズボンのチャックが全開でそれが気になって気になって仕方なかったことがあった。公演後、連番した友人から「序盤の推しさんの表情がさ…」とか言われて「ズボンのチャックしか見てなかったわ…まじかよ…」と死ぬほど悔しい思いをした。その時の表情は私がチャックに目が行っていたあの瞬間しか見れなかったのに何故チャックを見ていたんだ私。いやチャック閉めてください推しさん。円盤ではズボンのチャックはちゃんと閉まってました(そこじゃない)
そりゃ数回しか見れないオタクと、全通するオタクじゃ、「見たもの」の情報量は遥かに勝るでしょう。でもそこで感じたものとか、感動とか満足感って「量」とか「数」では計れないんじゃないのかなって思うんです。感じ方は人それぞれだし、何を思うかなんてその人にしかわからないし。
まあでもやっぱり「他人が何回行ったかなんて知ったこっちゃない」に尽きるかな、と思います。結局は。
あと、「ファン」ってなんだろうと純粋に疑問に思ったのでググってみたら、
(主に)競技・演劇・映画、またそれらの特定の選手・俳優などに対する、熱心な愛好家。フアン。
と出てきました。この「熱心な」の部分が「どの程度か」が論点なのかな、と思います。
毎回数回しか行けてない弱小オタクの言い訳に聞こえるかもしれませんが、冷静に考えると「毎月高い交通費払って複数回(それが2,3回だとしても)同じ作品を見る」なんて一般人からしたらだいぶクレイジーだと思う。っていうかそう言われたことが何度もある
オタクってオタクを極めると(?)感覚が麻痺して「なんのこれしき」「たったこの程度で」なんて思いがちだと思う。
課金とかがいい例じゃないでしょうか。課金をウン千円してると言ったら「頭おかしい!」と一般人に言われる。勿論ここで「コンテンツを存続させるにはウン千円じゃ足りない」とかは置いておきます。というかたぶんオタクだからそんな存続とかを考えるのであって普通は考えないんだと思います…きっと…。
だから舞台オタクもどんどん感覚が麻痺して「もっと通わなきゃ…推しくんのために…」とかそういう思考に陥りがちなんじゃないでしょうか。もちろん、それが悪いとは言いません。むしろ愛が深いと思います。
何が言いたいかっていうと、推しの舞台を毎回行く、しかも複数回行くってだけで世間的には「だいぶ熱心な愛好家」だと私は思います。
まあ、あくまでもそれは「世間的には」の話で「オタク的には」としたら「修行が足りん」って感じなのは重々承知です。
そして最後に、「一番金を出してるのが偉い」というのは単純に「オタクに偉いも偉くないもあるの…?」と思いました。他の人からしたら誰が一番推しに金を入れているかなんてわからなくない…?オマイツとかが一番金入れてるとなりそうだが、もしかしたら他の誰かが推しにクソ高価なプレ送ってたりするかもじゃん…?周りからも把握されないし、推しや事務所、運営からだって「一番金落としてるのはこの人」って特定できるのだろうか…?そのへんよくわかんないけど…。多分周りからも推しや運営からも、みんな同じオタクとフラットに見られてるんじゃないだろうか…悲しいかもしれないけど。だから「偉い」「偉くない」とか気にしてるのは本人のみだと思う。でも新規もライトオタクも常連も全員同じ対応をする俳優とかは多いと思うので、多分「偉い」と気にしていれば気にしてるほどその時の傷は深くなると思う。そう思うと「偉い」かどうかなんて考えないほうが幸せなんじゃないのかな…
やっぱり穏やかな心でハッピーにオタクするには「同担とは関わらない」が一番だと思います。まあ抱えているオタクが多い大人気俳優さんとかだったら関わろうとしなくてもツイートとかが目に入ることもあるのかな…それはつらいな…。
私も長年オタクしていて「こいつムカつくな」とか思う同担やオタクは沢山いたけど、なんかもうその人たちにムカつきながらオタクするのは疲れるし時間も体力も無駄だと思って悟りを開いてきました。イライラしながらオタクするより推しが最高だなーーーー!!!とハッピーにオタクしたい。
オタクに限らず、普段の人間関係もそうだけど、どう足掻いても分かり合えない人間っているんですよね。そういうのは「世の中色んな人がいるなぁ…」と諦めるしかないと思います。
 
ここからお題箱返信です。
・こんばんは!お題箱返信ありがとうございました!~ の方
正解でーーーす!!!!いやもうほんと楽しみです!!!ダイマ頂いた俳優さんはあの熱血な舞台でしか見たことないので、どんな風になるんだろう…とわくわくしております。どうぞよろしくお願いします(?)
推しさんは○○(伏せます)さんですか?私の推しともよく共演~ の方
大正解でーーーす!!そして投稿者さんの推しさんは多分…あの方…ですかね…?こちらこそいつもお世話になっております(?)。私も推しさんとよく共演しているので何度も拝見させて頂いておりますが、正直言ってお顔が好きです…。今後ともよろしくお願いします(?)

 

引き続き、みなさんからのダイマ、ブログのネタ振り、ご意見、推しさん答え合わせ等々なんでも受け付けております。お気軽にどうぞ。(※ブログに載せるなと言う方はその旨明記して頂ければブログには書きませんのでご安心下さい)

9さんのお題箱