おたくのひとりごと

舞台俳優、ワンピが好きなバンギャのゆるいブログです。

原作ファンVS舞台ファン

さて、ここ最近盛り上がっているこちらの話題。
今更ながら個人的な意見を綴らせていただく。

結論を言うと「見たければ見ればいいし、嫌なら見なきゃいいんじゃない?」です。

私が舞台を好きになったきっかけは2.5だし、若手俳優も好き。
ももともとが2次元オタクなので原作ファンの気持ちもよくわかる。
私だって舞台は好きだけど、どんなアニメでもどんなゲームでも舞台にしてしまえーっていう風潮が嫌いすぎてムカついている。
だけど最近は「2.5はそういうビジネス」「お金を稼ぐには手っ取り早い方法」と諦めている。
そう考えると舞台化作品っていうのは原作とはまったくの別物に思えてくる。
自分の中で線引きを自然にできるようになったので、好きな作品がクソみたいな舞台化したとしても「ふーん」で済ませられる。
だから「舞台化なんて許せない!私の好きな作品をめちゃくちゃにしないで!」と怒っている原作ファンたちはとりあえずその自分が好きな作品とは別物と考えてみたらいかがだろう。
思い入れのある作品ならそれでも同じ作品名、同じキャラ名が全然イケてないビジュアルでキャラになりきっている、という事実が耐えられないと思う。
私も一時期そう思っていたことがあった。
でも、結局舞台化ってのはメディアミックスの一種である。
メディアミックスの趣旨っていうのは、層の違うファンを取り込むことだ。
俳優ファン、舞台ファンにもこういう面白いアニメ、ゲームがあるよ!って広めることがメディアミックスである舞台化の目的のひとつ。
あとは単純にお金を落としてくれる層の拡大、だと思う。
アニメ円盤が売れないんだからこういうところでお金を集めるのもひとつの手なのかな…と勝手に思ってる。
それで新規が増えるのが嫌だ!って人は…うん、生きにくい世の中だよな…強く生きような…。
別に2.5だけじゃなくても原作ものを舞台化するとなると必ず懸念されることは「解釈違い」。
2.5の場合はその解釈違いが顕著だし、人によっても感じ方がまったく違うと思う。
だから2.5は博打。
それでも見たい人が見るのだから、それに金を払うかどうかは個人の責任。

私も某ゲームが舞台化したとき「無理!!!!許さん!!!!絶対見ない!!!」と決意したのだが、友人に無理矢理連行され観劇したら、ハマったという驚くべきちょろさ。
私の好きな作品、キャラを俳優さんたちが愛情を持って一生懸命演じてくれてることにすごく感激したし感謝しかなかった。
ぶっちゃけ舞台としてのクオリティはどうかと言われたらすっげー低レベルな舞台だったけど。
それでも見に行った価値があったと思えた。
だから人生何が起こるか、何を思うかわからないよ、と言いたい。

また、2.5はだいたいが新人俳優の登竜門だ。
舞台経験のない少年が、原作ファンからの批難も覚悟し、それでも必死に頑張っていると思うと…やっぱ応援したくなる。
中にはちゃらちゃらした俳優もいるだろうけど、必死に努力している人だっている。
そういう人たちのことを2.5だからと言って何も見ずに拒絶して批判するのはいかがなものか…と個人的には思う。
私はそういう夢に向かって努力する若者、とかそういうのに弱いBBAなので尚更そう思うのかもしれんが。

そしてなんと言っても、現に2.5が流行ってる理由としては「金を落とす人が確実にいる」からだろう。
アニメの円盤を買う人より舞台を見に行く人の方が圧倒的に多い。値段はものにもよるがそんなに変わらないのにね…。
そしたら舞台化をばんばんやっちゃおうぜ!という偉い人たちの思考も理解できる。嫌だけど。
どうしても見たくない、舞台化流行の流れを止めてほしいならお金を落とさない、興味を示さないのが一番だと思う。
まあそれは一人の力じゃどうにもならないだろうっていうのが、難しいところなんだけど。

私は興味のあるもの、推しが出るものしか見ないのですべての2.5事情を知ってるわけじゃないけど、とりあえず個人的な意見としてはこんな感じ。